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田や畑の上に太陽光発電?「ソーラーシェアリング」のすすめ

2020年07月10日

皆さま、こんにちは。

 

ネミー太陽光ブログをお読みいただきまして、ありがとうございます。

 

今回は、「田や畑の上に太陽光発電?「ソーラーシェアリング」のすすめ」と題してお送りします。

 

 

減りつつある日本の農業就業人口

 

農林水産省のHPで公開されている「農業労働力に関する統計」で、平成22年から平成31年まで継続的に農業就業人口が減っていることが明らかになりました。平成22年には260.6万人だったのが、平成31年には168.1万人となっています。

 

また、平均年齢も少しずつ上がってきています。平成22年には65.8歳、平成31年には67.0歳。農業の高齢化が叫ばれて久しいですが、統計上の数字がそれをくっきりと浮かび上がらせた結果になりました。

 

 

なぜ日本の農業の話をしているかというと、テーマである「ソーラーシェアリング」と深い関係があるからです。

 

 

ソーラーシェアリングとは

 

ソーラーシェアリングとは、農地の上に支柱を立ててその下で作物を作る事ができるようにした営農型の発電事業のことです。農作物を作りつつ、太陽光発電もできるという一挙両得の仕組みです。

 

そもそも、日本は農地を保護しようとしています。土地の登記簿の「地目」が以下のように「田」や「畑」となっている場合、農林水産省はソーラーシェアリングに使用することを認めていませんでした。

 

しかし、2013年3月に「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」で、一定の条件下で農地の「一時転用」ができることになりました。

 

農業離れの主な原因の1つに、「収益の不安定さ」があります。それがネックになって、比較的若い世代の参入をブロックしているのです。そこで、収益の安定性をサポートするため、同じ農地上に太陽光発電システムを設置するソーラーシェアリングが考案され、認められたのです。

 

ソーラーシェアリング考案者の大英断

 

ソーラーシェアリングは、長島彬さんという方が考案しました。定年退職後に大学で学びなおす中で、強すぎる太陽光は植物に有効に働かず光合成は増加しないという「光飽和点」に着想を得たそうです。

 

私は、定年退職後、慶應義塾大学法学部に入学して法律を本格的に学びました。さまざまな分野の授業を受講する中で、生物の教科書の光合成の説明の中に「光飽和点」という言葉が出ており、そこから「ソーラーシェアリング」の基本構想を発案しました。2004年に特許を出願し、2005年の公開後、審査請求さえせずに放置して、誰もが無償で使用できるよう「公知の技術」としました。

「ソーラーシェアリング」発案者 長島 彬先生にインタビュー!「ソーラーシェアリングの未来」

 

長島さんは、ソーラーシェアリングを考案して特許を取得すると、それを自分で独占することはせず広く一般に開放したのです。この大英断により、ソーラーシェアリングが認知され広がりつつあるといっても過言ではありません。

 

では、実際のソーラーシェアリングの施工例を見てみましょう。

 

 

ソーラーシェアリング施工例

 

実際に当社が担当した山梨県の某所におけるソーラーシェアリングの施工例をご紹介いたします。

 

①こちらが施工前の状態です。

 

 

②モジュールを置く架台を搬入します。

 

 

③架台の組み立てが完了しました!

 

 

④完成!

 

こちらのお客様は、ブドウ畑を所有されておりました。ソーラーシェアリングは、ただ単に畑の上に設置すればいいというものではありません。極端な話、太陽光発電システムを設置した結果、その下の作物が全部枯れてしまったのでは、意味がないからです。

 

実際、ソーラーシェアリングができる条件の1つに「下部の農地における単収が同じ年の地域の平均的な単収と比較しておおむね2割以上減少しないこと」というものがあります。こちらのブドウ畑については、ブドウが必要とする日光の量や時間が分かる専門家に相談し、条件をクリアできると予測できているからこそ設置に取りかかれるのです。

 

太陽光発電システムは、個人宅等によく見られる「屋根置き」、そして大きな敷地に設置する「野立て」が一般的な設置形態です。ソーラーシェアリングは、そのどちらにも属しない太陽光発電システムの生かし方です。農地を保護しつつエネルギーも生み出す。ソーラーシェアリングは大きな可能性を秘めています。